海外大学進学に必要な履歴書(CV)の書き方【フォーマットあり】

留学情報

海外の大学に進学したいけれども、

「履歴書の作成に苦戦している」

「そもそも大学進学のための履歴書って何?」

と感じている人が多くいるのではないでしょうか。

履歴書は大学院進学では必ずと言ってもいいほど重要な書類であり、この完成度が合否に大きくかかわってきます。

また、書類選考だけでなく面接試験においても履歴書の内容に触れられることもありますので、自身の強力な武器となる履歴書を準備したいものです。

この記事では海外大学進学のための履歴書を作成したことがない人向けに、
1から書き方を説明していこうと思います。

筆者
筆者

この記事を書いている私は、ドイツの大学をはじめ複数のヨーロッパの大学から大学院進学の合格をいただきました。
現在は海外大学進学のために必要な書類や面接、海外での生活に関して情報を発信しています。
大学院進学のための「履歴書(CV)」に関して実体験に基づいて解説します。

海外大学院進学のための履歴書(CV)とは

履歴書はよくCVと記載されていることが多いのですが、これはCurriculum Vitaeを省略したものです。

また、履歴書はResumeと記載されていることもあるため、大学院申請プロセスで「CV」や「Resume」の提出が求められたら履歴書を送るようにしましょう。

上記に海外大学院進学のための履歴書と書きましたが、一般的な就職活動等の履歴書と記載する内容はほとんど変わりません。
ただし、学術的な面を強調するといういくつかのポイントがあります。

自分のことを相手に知ってもらうために簡潔かつ明快な履歴書を作成するようにしましょう。

履歴書の詳細な内容に関しては後程説明します。

履歴書(CV)の言語(日本語/英語/その他の言語)

英語のプログラムに参加するのであれば英語でOKです。

私はスイス、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、エストニア、リトアニアなどの大学院に出願しましたが、英語の履歴書(CV)のみで問題ありませんでした。

また、ギリシャやオランダなど、その他多くの入学要件を見てきましたが、英語の履歴書(CV)を用意しておけば大丈夫でした。

よくある質問①:どれくらいの文章量が適切ですか?

A4用紙に1~2枚が適性です。

A4用紙1~2枚に要点がまとめられたものの方が好印象であり、不必要な情報でボリュームを出せば良いというわけではないのです。

もちろん、各大学が履歴書(CV)の分量を規定している場合もあります。
その際は必ず出願規定を守るようにしましょう。

よくある質問②:そもそも履歴書(CV)って必要ですか?

必要です。

また、私はヨーロッパを中心に数多くの出願プロセスを見てきましたが、履歴書(CV)が不要な大学院を知りません。

稀に履歴書(CV)が不要な大学院があるかもしれませんが、大半の受験者は複数の学校に出願をすると思いますので履歴書の作成は避けては通れない道です。

履歴書(CV)作成のためのフォーマット解説

大学出願のための履歴書(CV)にはフォーマット(型)があります。

以下のフォーマットに沿って作成すればだれでも履歴書(CV)の原稿の作成が可能です。

私は多くの大学院に出願してきましたが、書類選考で足切りされたことはありません。
ぜひ参考にしてみてください。

履歴書(CV)に記載する内容

履歴書(CV)の要素を以下に書き出します。
これらの情報を集めてから原稿の作成に取り掛かるとスムーズに作成できます。

・自身の名前
・住所
・連絡先(電話番号 メールアドレス)
・大学の卒業証明書
・大学の成績(GPA)
・卒業論文の内容
・職業経験
・所有している資格
・部活動やボランティア経験

ダウンロード:履歴書(CV)のフォーマット

フォーマットのガイドに沿って情報を入力すれば、誰にでも履歴書を作成することができます。
※顔写真は載せる必要はありません。
※職業経験がない場合は記載する必要はありません。

※このフォーマットは参考程度にお使いください。
また、大学の指定するフォーマットがあればそちらをお使いください。

作成した英語で書いた原稿を確認してもらう

自身で作成した原稿は英文校正サービスを利用してチェックしてもらうことをおすすめします。

なぜなら文法のミスや不適切な表現の目立つ履歴書(CV)は印象が悪いためです。

日本語を英語に直す際に翻訳サイトを活用することがあるかもしれませんが、正しく翻訳されていない場合も多々あります。

英文校正の費用は依頼先や文章量にもよりますが、A4一枚なら約5,000~8,000円が相場です。

校正済みの原稿は他の大学の履歴書に活用できますので、英文校正は最初の1通目だけでOKです。

まとめ

最後まで当記事を読んでいただきありがとうございます。
下記2点が今回のまとめになります。

・学術面を強調した魅力的な履歴書は自身の強力な武器になる。

・フォーマットを活用して簡潔かつ明快な履歴書を作成する。

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